gente編集部は「障害」「障害者」という表記を使用しています。

詳細は下部「表記について」をご覧ください。

【最新号:gente vol.027「私は私でよかったなって、今はそう思います」

「デフリンピックを迎える今年。聞こえない、聞こえにくい人について知る機会も増えてきましたが、それは本当に人それぞれです。今回取材を受けてくださった綿谷芳(わたや かおり)さんもその一人。生まれつきの難聴者ですが、実は本格的に手話を使い始めたのがここ数年でのことだそう。

「聞こえにくい人=手話」のイメージが強いですが、いったいなぜそうだったのか。詳しくお話を伺うと、「聞こえない・聞こえにくい」が本当に多様であることに気づきます。さらに「手話と声で教えられる料理の先生」として活躍中の、綿谷さんの料理教室も取材。聞こえ方に関わらず、みんな一緒に楽しく料理する教室の様子をレポートします。
gente vol.027は3月より各配架先にて順次配布開始です。

なお「gente」はvol.027をもって休刊となります。
長きに渡りご愛読いただき、ありがとうございました。

【今後のスケジュール】
「gente」webサイト、SNSほかにつきまして、今後の予定は以下となります。
 
【5月31日迄現状通り】
 ■バックナンバー販売:5月31日迄
 ■FacebookほかSNS閉鎖予定:6月中実施予定
 ■note閉鎖予定:当面の間、閉鎖予定はありません
 ■HP閉鎖:2025年内実施予定(12月見込み)
 ■メール閉鎖:2025年内実施予定(12月見込み)
 ■法人解散:6月より解散手続き開始/9月頃終了予定
 
ご連絡等ございます場合は、5月末日迄下記アドレスにお願いいたします。
連絡先/info@gentepaper.org
これまで「gente」をご愛読いただき、誠にありがとうございました。
                       一般社団法人gente編集部

社会課題に立ち向かう人々のチャレンジを伝えるwebメディア「日本財団ジャーナル」に、genteの活動が掲載されました。

gente発行の経緯や活動初期から現在に至るまでの課題意識の変遷など、丁寧な取材に基づき記事にしていただきました。ぜひご覧ください。


バックナンバー:gente vol.026「誰でも気軽に、スポーツを楽しめる社会に」

「障害者がスポーツを楽しむこと」について尋ねると「まだめちゃくちゃ壁がありますよ」と答えてくださったのは、今回取材を受けてくださった湯浅剛さん。湯浅さんはかつて日本代表強化指定選手にも選ばれた、車いすバスケットボールのプレイヤーです。残念ながら日本代表入り、パラリンピック出場の目標にはあと一歩届きませんでしたが、今も車いすバスケを続ける傍ら、トレーニングジムで身体を鍛え、ボディメイキングを楽しんでいます。
gente vol.026では障害者がスポーツを楽しむことについて、湯浅さんの経験から考えていきます。また、怪我によって車いすユーザーとなった湯浅さんだからこそ感じる、自分に向けられる「障害者扱い」の目線についても考えます。

バックナンバー:gente vol.025「うつになっても『詰み』じゃないんです」

「私自身、自分がうつ病になるとは思っていなかったんです」と語るのは、今回の取材を受けてくださった竹内将太郎さん。うつ病が特別な病気ではなく、誰しもそうなる可能性があるとの認識は充分広まっています。精神疾患による労災認定は過去最高を更新(※1)し、身近にうつ病を経験した人がいる方も少なくないでしょう。にも関わらず、精神疾患は他人事と考えている人は多いのではないでしょうか。「自分が特別ではないですし、小さな歪みから誰でもなる病気だとあらためて感じました」と竹内さん。当事者となって知った、本当の辛さや病気に対する偏見について語ってくださいました。また障害者雇用を選んだ理由、再就職の準備期間に役立った行動についても伺っています。

竹内さんの勤務先でスーパーバイザー(以下SV)としてサポートする西村愛さん(写真右)にも同席いただき、サテライト(紙面参照)について取材。さらにアクセンチュア本社でサテライトの生産性向上施策と、世界的に高い評価を受けているI&D(※2)について伺うと、見えてきたのは企業の理論と共存する、実にシンプルで誠実な姿勢、人と向き合う企業風土でした。

gente vol.025は現在バックナンバーとしてお取り寄せが可能です。

※1.厚生労働省調べによる

2.一般的にはD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)。アクセンチュアではI&Dと呼称しています。


【淑徳大学にてgente編集部特別授業を行いました】

2022年度より「gente」を教材活用していただいている淑徳大学総合福祉学部。こちらで特別支援教員を志し学んでいる多くの学生の皆さんを前に、gente編集部による特別授業をさせていただきました。
「病弱教育」の1コマを特別授業に割いてくださった松浦教授は、「教員には幅広い視野が必要。障害理解の啓発をフリーペーパーを通して行っている編集者として、メッセージを伝えて欲ください」との考えで特別授業のご依頼をくださったのですが、授業に先立ってなんと50名以上の学生の皆さんから、編集部への質問を集めてくださっていました。詳しい授業の様子は、画像から記事をご覧ください。

gente編集部では、これまで積み重ねてきた独自の取材情報をもとに、障害についての講演・講座を行っております。詳しくは編集部までお問い合わせください。



表記について。

「障がい」という表記が使用されるようになったのは2006年頃からです。多くの自治体が障害者施策や法整備を検討する中で、表記に対しても検討がなされ「障がい」という表記を使用する事を定めた各自治体独自の対応が広まったものです。この「障がい」というという表記は一般的にも広まり、自然に使われるようになりました。「gente」も創刊以前よりこの表記を自然に使用していましたが、号を重ねるごとに、ひとつの矛盾に気づき…(続く)


人を通して障害を識るフリーペーパー、

それが「gente(ヘンテ)」です。

 

「障害」は社会にあります。

「障害者」は、それに直面しています。

 

あなたには「障害について識る」機会がありますか?

「障がい」という言葉を聞いて思い浮かぶのは、どんな事でしょうか。

「目が見えない」「立つ事が出来ない、困難で車いすを使用している」

「他の人と同じ方法で、物事をこなせない」

 

これは「障がい」なんでしょうか?

確かに身体や心、脳の機能によって何かが出来ない、困難だという人がいます。

ですが出来ない事それ自体が「障がい」なのではなく、その人たちのために

他に出来る方法を提示できない、社会のほうに「障害」はあるのです。

「目が見えない」「立つ事が出来ない、困難である」などといった事は

全て「機能の違い」であって、

それは決して「障がい」ではないとgente編集部は考えています。

 

では本当の障害とはどんなものなのか?

直面する人たちの立ち位置に立って、はじめて感じる事があります。

 

普段、気にも留めない段差。

商品棚から好きなものを見て選び、買い物をする事。

定められたマニュアル通りに、仕事をする事。

 

直面する人の立ち位置で感じる、社会にある障害。

それに気づき、考える。あらゆる人が共に暮らす、社会について。

 

「gente」は「人を通して障害を識る」フリーペーパーです。